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奈良・鎮護の道
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奈良第16番
朝護孫子寺・4
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信貴山 奥の院
[参考資料:現地案内板]

信貴山朝護孫子寺を総本山とする信貴山真言宗の末寺寺院はそう多くは存在しないが、信貴山境内にある「信貴山観光iセンター」に置いてあった境内案内図には「奥の院(多宝塔からから2km)」とあったので、足を延ばして参拝した。
 奥の院は正式には米尾山 多聞院といい、山門の傍にあった案内板には「当院は信貴山塔頭なりしも、今は奥の院と称す」とあり、かっては信貴山に数多くあった塔頭の1院に数えられていたらしい。
 当山の縁起は、聖徳太子物部守屋を追討の時、毘沙門天王が阪部大臣に化現して先鋒を振われ、この時毘沙門天が汗をかかれていたと伝える。喜んだ太子は凱旋後、ここに堂宇を建て、自作の毘沙門天を安置したのに始まる。俗に「汗かきの毘沙門天王」といい、霊験きわめてあらたかであるという。また、守屋討伐時の兵糧米を法をもって焼き、供えたが、現在でも境内地よりその時の焼き米が湧出するという霊地がある。

奥の院の場所は信貴山を少し下った山里に在り、静かな佇まいであり、下の写真のように神仏が一体化した不思議な空間でもある。
奥の院山門 奥の院本堂 不動堂。不動明王、毘沙門天、三宝大荒神を祀る
奥の院山門。 奥の院本堂。 不動堂。不動明王、毘沙門天、三宝大荒神を祀る。
深紗堂。吉祥天女・黒耳天女を祀る 祇園牛頭天王を祀る 八大竜王を祀る
深紗堂。吉祥天女・黒耳天女を祀る。二人は姉妹で吉祥天女は姉。 祇園牛頭天王を祀る。 八大竜王(鳥居の向こうの祠)を祀る。
善膩師童子像・多聞天像・吉祥天女像 身代不動尊像 毘沙門天像
左より善膩師童子像・多聞天像・吉祥天女像。多聞天と吉祥天女夫婦の子が善膩師童子とのこと。 身代不動尊像。 毘沙門天像。
境内に祀られている神々 境内には鳥居が多くみられる 焼き米の湧出地
福寿大神(左端の祠)、白滝竜神・長光竜神(正面の祠)、聖福権現(右端)を祀る。 境内には鳥居が多くみられる。 焼き米の湧出地。大きな案内板に気を取られ、肝心の湧出地(看板の後側)を撮るのを忘れてしまった。