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奈良・鎮護の道
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奈良第1番
東大寺
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参拝メモ

二月堂は1180年(治承4年)平重衡の兵火、1567年(永禄10年)三好三人衆松永久秀の戦いの2回の戦火には焼け残ったが、1667年(寛文7年)お水取りの最中に失火で焼失し、2年後に再建されたのが現在の建物で、2005年(平成17年)国宝に指定された 。
  東大寺には数多くの堂や塔頭が存在するが、それらのすべてが常時オープンで参拝者がいつ行っても受け入れて貰えるとは限らないが、奈良に春を呼ぶお水取り(修二会)で有名な二月堂は、年中無休、しかも無料で舞台造りのお堂の回廊部分に上がることが出来る。3月1日から始まるお水取りの期間中は多くの観光客で賑わうが、普段は人気もなく、ゆっくりと参拝できるので、おすすめのスポットだ。
  舞台の正面に「良弁杉」と呼ばれる杉の大木があるが、これは東大寺の建立に尽力した、初代別当良弁(ろうべん)に纏わる話にゆかりの杉として、今に伝わる。(1967年(昭和42年)落雷に遭い、今あるのは二代目)

二月堂
二月堂裏参道 お水取り前の二月堂 二月堂南面
二月堂への裏参道。いつ行っても趣のある道である。 2月中旬の二月堂(国宝)。柵などが作られ、お水取りの
準備が始まっていた。
二月堂の南面
二月堂回廊 お松明用竹 二月堂登廊
二月堂の回廊には六角の釣り灯篭が多く掛っている。
お松明は左側の欄干から突き出される。
お水取りに使用するため、近畿各地から奉納された
お松明用の竹。
北側の斜面を利用した登廊(のぼりろう)
お水取りではこの階段を童子(練行衆を補佐する人達)
が松明を担ぎ、一気に駆け上っていく。
お松明の開始を待つ お水取り お松明 お水取り お松明
お松明が始まるのを待つ人たち。 お松明が欄干から突出して振り回され、火の粉が飛び
散る。
火の粉をかぶると1年間無病息災と言われる。
使用済みのお松明 二月堂閼伽井(あかい)屋 良弁杉と興成神社
二月堂とは道を挟んで建つ開山堂の庭に使用済みのお松明が置かれていた。 二月堂閼伽井(あかい)屋(国重文)、若狭井とも呼ばれ、修二会ではここで十一面観音へ捧げる水を汲む。 良弁杉興成神社
二月堂の舞台から東大寺の境内が見渡せる。正面の大きな杉は「良弁杉」。左側の建物は四月堂。中央の大屋根は大仏殿。その向こうに生駒山が望める。