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 '15・08・30 ページ番号を ・3 ⇒ ・4へ
若宮十五社

摂社・若宮神社は平安の中頃、1003年(長保5年)本社の比売命を祀る第4殿に小蛇の姿で現れと伝える水の神で、当初は第4殿内に、その後は中央の獅子の間に祀られていた。長承年間(1132~35年)天下に洪水飢饉が相次いだので、時の関白藤原忠通が救済のため、1135年(長承4年)現在地に神殿を道営して、遷宮が行われた。現在にも続く例祭「おん祭」は翌年の1136年(保元2年)から始まった。おん祭が始まってからは多雨洪水も収まり、むしろ干天の日が続いたという。以来、水を支配する神、農業の神としての信仰が厚い。
  この若宮が鎮座している神域に末社(紀伊神社は摂社)が多く祀られている。現地の案内板に『若宮様の周りには、人が一生のうちに出会う様々な難所をお守りくださる神々がご鎮座されています。若宮15社をめぐることにより、人間の一生をたどりご自身の人生の安泰を心を込めてご祈願下さい。』とあり、ゆっくり回っても20分程で参拝できる。

[参考:『春日大社のご由緒』 春日大社]


記載は神社名・祭神・ご利益の順です。
若宮拝殿
第1番 摂社・若宮本殿(鳥居の奥の建物:国重文)、
手前の建物は拝舎(はいのや:国重文)。共に文久年間(1861~64年)の建立。
天押雲根命(アメノオシクモネノミコト)。正しい知恵を授ける。
若宮拝舎(正面の建物)と細殿神楽殿(左側の建物:国重文)。1613年(慶長18年)の建立。 第2番 三輪神社。少彦名命(スクナヒコナノミコト)。子孫の繁栄・子供の無事成長を守る。
第3番兵主神社、第4番 南宮神社 第5番 広瀬神社 第6番 葛城神社
第3番 兵主神社(左)。大巳貫命(オオナムチノミコト)。延命長寿を守る。
第4番 南宮神社(右)。金山彦神(カナヤマヒコノカミ)。金運を守る。
第5番 広瀬神社。倉稲魂神(クライナタモノカミ)。衣食住を守る。 第6番 葛城神社。一言主神(ヒトコトヌシノカミ)。心願成就、一言を願えば叶えられる。
第7番 三十八所神社 第8番 佐良気神社 第9番 春日明神遥拝所
第7番 三十八所神社。伊弉諾尊(イザナギノミコト)、伊弉冊尊(イザナミノミコト)、神日本磐余彦命(カムヤマトイワレヒコノミコト)。正しい勇気と力を授ける。 第8番 佐良気神社。蛭子神(ヒルコノカミ:えびす神)。商売繁盛、交渉成立を守る。 第9番 春日明神遥拝所。春日皇大神(カスガスメオオカミ)。ひらめきの神。
第10番 宗像神社 第11番 紀伊神社 第12番 伊勢神宮遥拝所
第10番 宗像神社。市杵島姫命(イチキシマヒメミコト)。諸芸発達を守る。 第11番摂社・ 紀伊神社。五十猛命(イタケルノミコト)、大屋津姫命、抓津姫命(ツマツヒメノミコト)。万物の生気、命の根源を守る。 第12番 伊勢神宮遥拝所。天照坐皇大御神、豊受大御神。天地の恵みに感謝する所。
第13番 元春日 枚岡神社遥拝所 第14番 金龍神社 第15番 夫婦大国社
第13番 元春日 枚岡神社遥拝所。天児屋根命(アメノコヤネノミコト)、比売神(ヒメガミ)。延命長寿の神。 第14番 金龍神社。金龍大神(コンリュウオオカミ)。開運財運を守る。 第15番 夫婦大国社。大国主命、須勢理姫命(スセリヒメノミコト)。夫婦円満、良縁、福運を守る。